2013年1月3日木曜日

2012年ラグビー年 - その2

さて、ラグビーを始めると家族全体がラグビー時間に合わせて動きをとるようになります。
練習は月曜日と水曜日の学校が終わった後の4時30分から6時まで。
冬は5時くらいから暗くなるので6時の練習が終わるころには真っ暗なことが多々ありました。
また、冬は雨が降ることが多いのですが、子供たちだけでなく親御さんも寒い中本当に頑張っていました。

練習風景
 試合は土曜日の朝8時45分キックオフ。この時間に合わせてウォーミングアップをするので、毎週土曜日朝8時集合。
ラグビーは天候に関係なく試合が行われるので、ある時は霜で凍っている芝生での試合、ある時は霙のように冷たい雨の中で試合ということも多々ありました。

ちなみに、腰回りについているベルトは、リップと言って6歳以下の子供たちは、タックルをする代わりにこのリップを引っ張って取れたらタックルが認められます。
このルールから、6歳以下の子供たちがするラグビーを「リッパーラグビー」とも呼ばれています。

         


練習や試合中は厳しいコーチですが、ひとたび終わると、みんなで仲良く遊びます。
厳しい練習や、勝敗がはっきりする試合を通して、子供たちは勝つ喜び、負けるくやしさ、相手を思いやる気持ち、充実感を学んでいることが手に取るようにわかり、英語で表現すると「Amazing」です。子供の成長ってすごいですね。

         










2012年ラグビー年 - その1

南半球ラグビー王国のこの国では、子供たちはおよそ5歳からラグビーを始めます。
我が家の場合も例外なく、2012年の冬にラグビーを始めました。

その名も「Samurai's」
日本人コーチによる、NZに住む日本人の子供たちのための、日本語でトレーニングを行うクラブです。

はじめは、トレーニングというより、調教に近かったトレーニング。
というのも、NZで生まれ、育った5歳、6歳児 =日本語がかなり怪しいのです。
そのため、コーチは大変苦労しました。


また、ラグビーボールを触ったことのない子供たちが大半だったので、試合は常に引き分けまたは負けの連続でした。
そんな中、とあるDruryのクラブより親善試合を申し込まれました。
相手方のクラブは、親切に日本の国旗、選手のプロファイル、試合前の控室、グランドに入る時のアーチ、国歌斉唱などなど、多くの手をかけて迎えていただきました。


相手が4歳から7歳までの混合チームということで、リラックスして試合に挑みましたが、ふたを開けてみたら、相手はかなり強く、こちらは、あたふたしてしまいました。
結果は1トライ差で何とか初勝利を収めることができました。(ははは。。。)

 初めての勝利の喜びを味わう子供たち


暖かく迎えていただいたうえ、カップやメダルまで用意してもらい、優勝カップを見事持ち帰ることができました。

子供たちはもちろんのこと、保護者達も含め、初めてラグビーの面白さ、ラグビーを通して会う人々の温かさ、スポーツで勝利を収めることの喜び、充実感を少しずつ体感し始めた経験でした。

続く